そんな嫌みを言っていると、「BMWはいいクルマ」とバカの一つ覚えのように文句言ってくる人もいて、このブランドはとても素晴らしく「盲信」(誤解)されているなと感心します。なんでこのブランドは日本においては良くも悪くも正当に評価されないのか? アメリカ誌などはBMW320iを評して「クソッタレ、スポーツセダン崩れ(意訳)」とか言ったりしてます。特に現行のF30に関しては、その立ち位置(語られっぷり)は限りなく日本に於けるマークXに近い気がします。
マークXが悪いクルマということはないですが、やはりクルマ自体のコンセプトがぼやけているのは否めない事実で、若いユーザーには刺激が足りないクルマになっています。もちろんトヨタの意図もそこ(高齢者向け)にありますが・・・。3シリーズ(F30)もこれと同じで、やたらとライトユーザーに迎合し過ぎて完全に見失っているのだけど、まあこのクルマだけを叩くのはフェアではないです。スバルやマツダだって自らスポーティと宣伝しているけどそれほどではないし。
結論として、3シリーズの今のコンセプトならば、450万円もする車両価格は、やはり妥当とは言えない水準であって、アテンザやレガシィより50万円高いくらいがせいぜいじゃないかと思う。450万円するならば、それなりのブランドとしての心構えを見せてほしい・・・これが2012年登場時からの正直な感想だった。BMWはトヨタには成れないし、メルセデスにも成れないし、そんなこと望んでいる人はBMWを誤解している(と思う)。決してBMWが魅力がないブランドだとは思わない。実際にアルピナB3なら1000万円払おうという気になる。しかし同時に320iに450万円は絶対に払いたくないとも思う。
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「エクスターミネーター」
「クルマに引き蘢りたいくらいに現代社会はマッドだ・・・」