その代わりといってはなんですが、トヨタのマネーと素材をふんだんに使い、さらにはトヨタ社長のカーガイとしての情熱まで「おまけ」で付いてくる?新型のZ4後継となるGTスポーツが早ければ2017年の夏にでも発売されるらしいです。なにやら久々の自然吸気エンジン復活という噂も・・・。
他にもEVの独自展開もありますので、いよいよBMWもブランド内に様々なオーナーを抱える「総合ブランド」へと歩みを進めていくようです。まあ・・・「ブランドの個性が薄まる」みたいな批判も出て来るでしょうけども、部分最適化によってそれぞれの先端で、競争力のあるモデルを送り出せれば「業界」の常識を変える存在になれるのでは!?という気もします。i8などEV高級車を既に展開していますから、絶好調のテスラに対抗できるのはポルシェじゃなくてBMWじゃないかという気もしますし、ルノー、シュコダ、スズキとシェアを争うBMWという側面もなかなかいいじゃないですか。
そんなBMWが世界に誇る「技術力」として、今も頂点を握り続けているものとして、「300km/h以上で巡航できる高級サルーン」という要素があります。0-100km/hの加速あるいは、ニュルブルックリンク北コースのタイムに関しては、ポルシェや日産そしてGM(コルベット)が激しく争っていますが、市販車の最高速度という点においては、BMWは他の高級サルーンを寄せ付けない実力があります。残念ながら日本には速度無制限の公道がないので、その性能を味わうことは「法律上」は不可能ではありますが・・・。
1989年に発売されたスカイラインGT-R(R32〜)は、600ps前後でも耐えられる設計だったこともあり、今でも動画で見れますが湾岸線を300km/hオーバーで走る輩もいたようです(→動画はコチラ・動画@R33GT-R・動画AE62系M6・道路交通法違反は重大な犯罪です!!!)。路面にもよるでしょうが、明らかにBMWの方が高速域でコントロールが容易なのがわかります(昼間の夜の差なのか?)。370km/hも出るならば東京〜名古屋はリニアに対抗できる1時間で走破できる?いやいや燃料がすぐに底をつくとは思いますが・・・。
そんな300km/hオーバーを涼しい顔でドライブできるとかいう「BMW・M7」ってのがいよいよ作られるらしいです。これまでの海外の7erによる最高速動画にはアルピナB7ばかりが使われていて、「M」からはラインナップされていませんでした。「なんでM7は無かったのか?」という質問に対してネット上で見られる回答では、「不要だから!」とかいう完全に日本人目線のものがあったりしますが、「じゃあなんでSクラスにはAMGがあるんだよ!」って思わずツッコミたくなりますね。
おそらくですけども、BMWは顧客の自主性を重んじるブランドだからだと思います。7erのユーザーはBMWオーナーの中でも別格の存在です。その桁違いの財力に敬意を払う意味で、「M7」なんて野暮なコンプリートカーは無かったのだと思われます。BMWの持つポテンシャルを存分に備えたフラッグシップモデルですから、自らの手でファイナライズしてしまうのではなく、欧州のクルマ文化(それ以外の文化にも)に脈々と息づく「オートクチュール」のベース車両として自信を持って送り出すのがこの7erだと思うのです。
7erオーナーにはぜひアルピナ、ハルトゲ、ACシュニッツァーといったBMWの代表的チューナーだけでなく、イタリアやイギリスのチューナー、カロッツェリアでもどんどん手掛けて欲しいってことなのだと思います。日本の超がつく金持ちも世界で1台だけのクルマが欲しくて、ザガートやピニンファリーナに注文を入れるそうですが・・・はぁなんだか雲の上の話です。お笑い芸人(出川・バナナマン・おぎやはぎetc)が乗っているような911をノーマルで乗るなんて勘弁!!!というエンスー向けのサービスですね。
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