メルセデスの「多極化」戦略は実に巧みで、A, B, CLAといった廉価モデルの販売比率は約4割。それほど廉価モデルの販売が多いわけではないし、まだまだメルセデスの本質的な部分(S、E、C)だけを見ている人も相当にいる。そしてその層に新たにCクラスを投入するのだけど、これがなかなかの意欲作・・・というより自ブランドの立ち位置を良く分ってらっしゃる。「最善か、無か。」
2013年度に日本市場でレクサスを抜いてプレミアムブランドでトップに立ったメルセデス。2014年度は廉価モデルで囲い込んだ顧客ベースを武器に「クオリティモデル」の売り込みへ進むのか。それともさらなる廉価ラインナップの拡大で、プレミアムブランドのさらなる「価格破壊」を押し進めるのか。アウディにはVWが、BMWにはミニが、レクサスにはトヨタがあって、メルセデスやボルボのような200万円台突入は想定してしてないですから、メルセデスがプレミアムブランドの中で頭一つ抜けるのは必然かもしれません。
それにしても、トヨタ・オーリスやマツダ・アクセラにも及ばない「無味乾燥」なAクラスやCLAクラス。今のところレクサスやBMWでは考えられないほどの「中身の無さ」。まるで「買うヤツがバカなだけ」と誠意の欠片もないことを言いたげな姿勢は、とても受け入れられません。スバルだってマツダだってこんな売り方は絶対にしないです。
さてメルセデスの暴走など素知らぬ顔で、新モデルを次々と発表する新生BMW。とりあえず安売りに走る様子は見られないのでひと安心か・・・。だけれどもレクサスや日産がクルマのレベルを強烈に高めているのに、相変わらずマイペースに発表されるのは、ある程度は「想定通り」のクルマばかり。もうちょっと「進化」を期待したいけども・・・。
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