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2016年06月29日

「M2祭」の果てにどんな豊かなクルマ文化が!?

  ウェブメディアでも紙媒体メディアでも、まだまだ読者の喰い付きが良いのか「M2」祭りのロングラン公演が続いています。もうかなりの数のライターが入れ替わり立ち替わりでM2の魅力を伝えてきたわけですが、さすがはE46系M3の生まれ変わりとか言われるだけあって、ライターである前に1人の自動車好きとしての思いの丈が綴られていて、読んでいて予想以上に面白かったりします。

  E46に馴染みの薄い若い世代のライターの書く文章はどこか素っ気ないですが、初代からM3を見て来たであろう還暦前後のライターがやたらと「熱い」ですね〜・・・。S水K夫さんの文章にここまで惹き付けられたのはこれが始めてかも(笑)。どっかの雑誌の企画で「M2に寄せて」と題して50歳以上のライターに片っ端から書かせれば結構面白い「文集」になりそうです。全くイメージが掴めないけど興味津々な若い人なんかには、とても興味深くて刺激的な内容になると思いますけどね・・・。

  ちょっと可哀相なのは、「M2」に手頃なライバルがいないことです。先代の135iクーペ(E87系)は、ポルシェケイマンとの対峙で「ストレート6」VS「フラット6」ともて囃されましたが、新しいケイマン(718ケイマン)は4気筒ターボになっちゃうので、6気筒のGT路線を貫く「M2」とは立ち位置がだいぶ変わっちゃいましたね・・・。なんだかZ4みたいなクルマです。それを言うならボクスターだろ!?いやいやZ4はハードトップだからさ。BMWとポルシェの関係はなんかややこしいな。

  現行モデルでM2のライバルをあえて探すならば、日産フェアレディZだと思います。「ニスモ」ならば600万円に迫るので価格的にもいい勝負ですね。DCTだけのM2に対して、Zニスモは7ATと6MTの2タイプ。スポーツカーはミッションの種類が揃わないと比べるのが無意味に感じますね・・・。BMWが日本でもMTを発売するか、あるいは日産が愛知工業製DCTをZニスモにも採用すればもっともっとカーメディアが盛り上げてくれると思います。「BMW VS 日産」 いいですね!!!
  
  トヨタもスポーツカー好きのトップが音頭を鳴らして、例えば「86」用のシャシーに3.5LのV6スーパーチャージャーを載せて370psくらいに仕立てたらいい感じに、M2と対峙できそうな感じですけども、車体製造を担当するのがスバルの工場ですから気まぐれだけではなかなか難しいかも。コンパクトなFR車に搭載するならば、直6ターボとV6スーパーチャージャーはどっちがよりスポーティなフィールなのでしょうか?

  他に可能性があるのは、近々登場が噂されているホンダS2000の後継モデルですね。最近のホンダはなんでもアリなので、FRなのか?MRなのか? Vテックなのか?Vテックターボなのか? いろいろ不明な部分が多いです。タイプRとの差別化でエンジンは思い切って「5」か「6」気筒を使ってくれればな・・・。S660の登場でライトウエイトの需要は押えてあるので、あとは完全なるスーパーカーになったNSXとの間を埋めるという意味でも700万円クラスのGTスポーツになるのがマーケティングのセオリーだと思うのですが・・・。「BMW VS HONDA」海外市場では定番の対峙です!!!

  それから来年の発売がありそうなマツダのロータリースポーツモデル。東京MSで出て来たコンセプトモデルは完全にスーパーカー路線でしたけども、現実的かつ実用的なGTスポーツに収めないとMAZDAブランドでは展開できない気が・・・いやいやロータリーの復活ですから全世界が反応するでしょうけども。BMWにとっては何かと苦手なのがこのMAZDA!?

  実際にサクっとM2に注文が入れられる裕福な御仁がどれだけいるのかわからないですが、いよいよ日本上陸となったら結構街中で見かけるようになるのかな・・・。 MTモデルも用意されているM235iが発売された時よりも、さらに盛り上がりを見せているのはBMWが広告宣伝費を計上しているからかもしれないですが、単なる2シリーズクーペではちょっと貧乏くさいな・・・とかいうバブル世代の贅沢な悩みがちょっと透けて見えるようで、なんだかゾーっとします。

  さらに「MTを設定しろ!」って声も多方面から聞きますけど、300psのWRX STIですらビビってWRX S4に流れる輩が相当に多いようですし、ほぼ未体験ゾーンである370psを軽々操る自信のある「腕自慢」なんてそれほどいないだろう!とBMWのインポーターには完全に見透されているようです。それでも「頭文字D」に感化されて、高橋兄弟のように350ps程度にブーストアップされたMT車を操ることに憧れている人は多そうですから、いっそのことMT車を入れてみて、下手くそが次々に大トルクでヘマしてクラッチをぶっ壊すでしょうから、修理代ビジネスでもやっちまってはどうでしょうか?

  なにはともあれ、M2が日本の自動車文化と高い親和性を持っているのは薄々感じますし、今後の売れ行き次第では、日本車メーカーの戦略にも大きな影を落としそうです。トヨタと日産も直6を復活させる動きに出るか?なにやらプラグインHVにはV6よりも直6にスペース上のアドバンテージがあるのでメルセデスは直6を新たに開発したようなので、日本メーカーでも同じ動きがあっても変ではないですね・・・。

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posted by バイヤン at 03:37| Comment(0) | M2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

新しいBMWは3台持ちがいい感じ!?

 新しいBMW!!!このブランドが大好きな人には、ぜひもっとどっぷりつかったBMWカーライフを!!!どこぞのよくわからないセカンドカーを買うくらいならば、家族のクルマを全てBMWにしてしまう方がいいかも!!!2000年代に入ってやや迷走気味だったBMWのラインナップも、ここに来て一定の「方向性」が見られるようになってきましたね・・・とてもいい傾向です。

  BMWでは新たな布陣として3タイプのプラットフォームが使われるようになるようです。これまでも3タイプだったのは同じですが、従来の「FR廉価モデル」「FR高級モデル」「FR高級SUVモデル」の3タイプから「FFミニ共通」「FR廉価モデル」「FR新高級モデル(『CLAR』)」の3タイプへと内容がやや変化しました。

  これまでは3タイプ全てを楽しむとするならば(そんな奇特な人は少数派ですが)、「5er」と「X5」を同時に買うといった「やや無駄」な部分があったわけですが、新たな3タイプならば「1er(送迎用)」「4er(趣味用)」「7er(フォーマル)」となかなか納得の使い分けができそうです。しかも3台買っても、フェラーリの最廉価モデル(カリフォルニアT)の1台分にもなりませんよ!!!(笑)

  新しいプラットフォームを配備した狙いは(あくまで私の推測ですが)・・・これまでドイツ的な万能主義を謳ってきたBMWが、より専門的なニーズに応えるクルマ作りへと大きく脱皮したのではないかと思います(日本車化とか言わないよーに!!!)。21世紀になって、とてもセダンやワゴンだけでは追いかけきれないニーズが大きくなった!!!世界の主要市場の自動車販売を見ればこれはもう一目瞭然ですが、BMWがターゲットとする「中流以上」のニーズにもこの傾向がハッキリと現れるようになりました。「中流以上でもピープルムーバーが必要だ!」「SUVは広くなければならない!」などなど・・・。

  「BMWはFRであれ!」という保守的論客がいくら何と騒ごうとも、BMWが欲しい世界中のユーザーによりよいカーライフを提供するという「コンセンサス」を邪魔することはできないですよ。個々に万能だった旧型プラットフォームに代えて、極端なことを言えば「一点豪華主義」なプラットフォームに切り替えたことで、目的をよく見極めた上で買う!もしくはクルマ好きなら「BMWは3台買え!!」っていう強引な結論も出てくるわけです。

  BMW以外で3台買わせる総合ブランドってありますか!?「Sクラス」のユーザーならば、「Cクラス(ミドルフォーマル)」「Aクラス(送迎用)」という選択もあるかもしれないですが、ショーファー&ミドルフォーマルの堅苦しい2台持ちってのも・・・。「社長」でも「親分」でも「都知事」でもない「普通の人々」にとっては、7erの「ラグジュアリー・プライベート」というコンセプトはSクラスやLSを凌ぐ魅力があります。

  ピープルムーバーやSUVで高い利便性を確保するために必要なのが「FFミニ共通」の設計なわけですが、それとは全く逆の設計がされているのが新型7erから使われはじめている「CLAR」シャシーです。こちらはFRのままで利便性や経済性を追求しようという試みがなされているようです。有り体に言えば、欧州の高級ブランドならばどこでも採用している典型的な「軽量化シャシー」の設計です。中国でロングホイール版を売るためには、剛性を下げずに軽量化することにコストを使わないとダメみたいですね、もちろん日本で走る場合にも十分に恩恵はあります。7erにも直4ターボ&HVが登場するらしいですが、「730i」といった直4ターボモデルでも245psあれば十分に動くワケで、これを中国でもアメリカで「売りまくる」狙いが見てとれます(日本ウケはイマイチ!?)。

  同じシャシーが新型5erでも使われるようですが、またまた現行比で200kgの軽量化!!!なんてことになれば、「523i」の180psでもサクサクと動くようになるはずです(PWRで420iと同じ水準?)。これと同じ設計は新型X5でも使われるようで、激写されたテスト車はランドローバーの名残を残していた現行のX5とは異なる風貌で、5erの「アウトバック(by subaru)」といった風情の米国向け?スタイリングになっています。独断と偏見でモノを申すならば、これまでの「オッサン一人乗り」なX5から、「ラグジュアリー・ファミリーカー」へと変化しつつあります。3列でベビーシートが純正オプション装備できる!!!みたいな・・・「3erGT」に近い立ち位置です。

  余談ですがベビーシートって自動車メーカーが直接開発してくれた方が信頼できますよね。様々なシート形状が違うクルマに使える汎用ベビーシートってどうなんでしょう?全車種に載せてテストなんて・・・やっているわけがないだろうし。受動安全はそれなりに高いレベルにあるので、市販のベビーシートが信頼できない!ってのはちょっと病気に近いのかもしれませんが、もしBMWが専用シートを作っているならばお金払いたいですよね。

  最後に、真ん中を担当する「FR廉価モデル」ですが、このプラットフォームだけは旧来のBMWから引き継いだものなので、従来のBMWのファンを支えるという重大な使命があります。「M2」「M3」「M4」と日本でもラインナップが揃ってきましたが、一部MTモデルが無い!!!なんて批判もあります。BMWの運動性を一番解り易く表現できるプラットフォームですし、電動ステアのフィールも見違えるように良くなってきただけに、これを仕様する全モデルで「MT」「DCT」「AT」を選択可能にしたらどうでしょうか?


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posted by バイヤン at 03:29| Comment(0) | BMWについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

新型5erを拍手で迎えよう!!!

  ある日突然にセダンが売れなくなる日が来る・・・自動車メーカー各社はそんな恐ろしい予測を実際に立てているようです。何が原因なのでしょうかね?最近のセダンは無駄に快適さや経済性ばかりを追求しすぎて、「走り」そのものがつまらなくなった!!!・・・うーん確かに思い当たる節がいろいろ出てきます。H社とかM社とか・・・。

  「もうセダンは終わった・・・!?」みたいな想いに囚われることは1度や2度では無かったですし、有名ライターの手によるそういうニュアンスのレビューを読むケースも多い!!!かなり増えた気がする。しかしですね!!!実際に乗ってみると案外にそうでもない!!!スポーツカーよりも断然に「走る気になる」セダンはまだまだいくらでもあるんですよ!!!
 
  そりゃ大抵のスポーツカーに比べれば、セダンは一般的に重たいです。スポーツカーが「乾燥重量」で1300kgもあったりすると、ダメだコリャ!?重すぎるとかしばしば言われてしまうくらいに神経質な「スポーツカー病大量羅漢時代」!?ですからね・・・。1600kgあるスポーティなセダンのレビューはしばしば悲惨です。バカの一つ覚えのように、「鼻先が重い」を連呼・・・6気筒のFRセダンのレビューで書く事がない時の誤魔化しの為の常套句としてか、やたらと高頻度で使われます。プロライターが我々は普段からポルシェやフェラーリばっかり乗ってますよ!っていう意味不明なアピールとして使っている部分もあるんでしょうけど・・・。

  「重い」から「重い」って書いて何が悪いのか!・・・ハイハイ、そーですね。確かに「ミニバンにスライドドアで剛性が低い!」っていちいちおせっかいを書くのと本質的には一緒ですよね(確かに初心者にはわかりやすいですよ!)。・・・そしてまあ私は、そんな記事に「イラっと来たからイラッと来た」と書いているに過ぎません。悪しからず。ついでに「セダンに鼻先が重い」と書く輩(プロライター)はクズだと断言しておきます。

  そもそも「鼻先が重い」となんか困るのですかね? スポーティなハンドリングにならない・・・あっそーですか。失礼ですが、6気筒の重さを「幸せ」と感じるのが「セダンの嗜み」ってやつじゃないですかね?クルマ文化を歪曲するような本末転倒なレビューが溢れてる!!!と言いたいだけです・・・。そもそもFRセダンに4気筒を載せ始めた作法もなにもないドイツブランドがすべて悪い!!!のかもしれません。直4FRの高級セダンを擁護するためには「鼻先が重い」を多用しなければいけない大人の事情なのか〜・・・悲し過ぎる。

  多分セダン好きには賛同してもらえると思いますが、フロントに6気筒エンジンを抱えてハイウェイをがむしゃらに突き進むからセダンはいいんです!!!相応の重量がある「塊」・・・ステアリングホイールから前方につながっているひとまとまりの「塊」を両腕で抱えて、時速〇〇◯kmで突き進む!!!これこそがドライビングの高揚感・・・高級セダンの醍醐味だ〜!!!それに比べれば直4化されたBMWやマスタングを駆るフィールは、それこそちょっと前のATが装備されていた時代のカローラの走りと大差ないですから!!!ハンドリングも軽くなってさ・・・これが今は流行りのデート&サーキット仕様ってやつですかい!?なるほど・・・(もちろん420iもマスタングもついでにカローラも悪くないですよ)。

  ちょっと矛盾するかもしれないですが、6気筒になったからといって、実際のところそれほど直4と乗り味が大きく変わるということもないです。なので340iに乗ってみて320iで十分だな・・・とする意見も一理あります(300万円も余計に払うなんて!!!)。しかしその逆もあって、スカイライン350GTやレクサスIS350Fスポに乗っても、イヤになるほど「鼻先がかったるい」なんてことは無いです。イヤどころか、峠でもこれがベストでは!?と思わせるくらいの凄みがありましたけどね。だからこそ「鼻先が重い」はこの2台に限らず、他のモデルに対してであってもやはり「ネガティブ」な表現だな〜・・・と思います。そういった「茶番」が回り回ってジワジワとセダンの価値を下げてしまっている。セダン好きからすれば、コイツにはセダンのレビュー書かせるな!!!といいたい輩がゴロゴロいる・・・。
敢えて良識派を名指しすると!!!福野さんと森さんだ!!!(他のヤツは論外)

  さてそんな暗雲漂うセダン市場にいよいよ待望の「キング」が凱旋します。スカイラインもEクラスもそれぞれに頑張った!!!とは思いますが、やっぱり6気筒らしい「ハードパンチ」を繰り出す大正義!!!といえば、恐らく新グレード名では「540i」となるモデル。ここ数年のBMWの流れを考えると・・・今度の5erは変な色眼鏡で見られることもないんじゃないかと。現行のF10系は「エンジンの大刷新」という波に飲み込まれました。さらなる「ボデーの大型化」にも疑問符が付けられました。

  しかしやっと時代が5erに追いついた!!!というべきか、スカイライン、アテンザ、レガシィ、クラウンなど国内の主要セダンはほぼ現行5erサイズにまで拡大しています。日本の峠道ではもう無理と思われていた5erのサイズでも、高い操縦安定性さえ備えていれば、5ナンバーミニバンよりも楽勝で走れるんだ!!!5er以外のモデルが増えたことで、それが広く認知されました。アテンザでワインディングを走ればもはや5erに疑問の余地はないでしょう。それを他のブランドがF10系を目一杯研究してきた結果として、セダンを巡る「常識」を変えていきました。

  時系列で並べれば、F10の発売から間もなくにレクサスも一念発起してGS用の新型シャシーを投入してF10の理念を余す事なく吸収し、さらにマツダ、日産、スバルがそれぞれに北米サイズの「GTセダン」を発売して、F10系のフォロワーとして連なりました。もはや二世代前のE39系に戻れ!!!とかいう声もすっかり無くなりました(F30系3erがあるじゃん!!!)。サイズだけ見れば、クラウン、アテンザ、スカイラインといった日本の売れ筋セダンのど真ん中に5erが位置するようになった!!!2003年のE60系から5erはこのサイズですから、10年経って5erが日本のセダンの「メートル原器」となったわけです。

  日本のセダン好きの脳裏から未だに離れない「セドリック/グロリア」や「アリスト」の幻影・・・。その代名詞であった直6ターボの伝統を最も色濃く受け継いでいるのも、やはり5erの直6モデルだと思います。額面通りに買うと1000万円しますけどね・・・。5erならひと声で100万円値引きしますよ!!!とのことなので(モデル末期だから!?)、新型が出る前に頑張って買うのもありかも!!!・・・もちろん新型が楽しみで仕方ないわけですが!!!

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posted by バイヤン at 06:08| Comment(0) | 5シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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