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2014年03月10日

BMWオーナー様のお恥ずかしい戯言

  これはBMWだけに当てはまる話ではないのですが、輸入車ディーラーというのは結構適当な組織が期間限定でガチャガチャと動き、トップは商社出身の30歳代後半くらいの若々しいだったりします。官僚が独立行政法人のトップに天下りするのとはちょっと違うようですが、とりあえずはクルマが本業ではないエリートさんが数年の間だけ腰掛けるポストを頂点とした「時限的」な組織です。

  一方で全国に展開する日本車の販売店はそれこそ、「日産・トヨタ・プリンスの時代(1950年代)」から地元に根を張って売ってきたという老舗もたくさんあります。あまり色眼鏡で見るのはよくないことですが、50年60年と続く歴史ある販売店と、数年で組織が改変してどうなるかわからないプレハブに入居した輸入車代理店では商売に対する責任感・信頼感には大きな差が出てきます。

  すっかりイメージが染み付いている国産メーカーのディーラーへ行くと、「ウチのクルマはまあ・・・こんなところですは・・・はは。」みたいな控え目なテンションが印象的です。現在絶好調のマツダやスバルのディーラーに行っても、「ウチのクルマは世界最高です!」みたいな強気な売り方はしておらず、むしろ拍子抜けするくらいに、「ウチはあくまで中堅なので・・・」といった調子です。国産車は現実的な価格でクルマを売るので、あまり強気に出て印象を悪くするより、クルマを見て価格を比べて土俵に載せてもらえるように説明するのが上策と考えているようです。

  それに対し輸入車ディーラーは、一目見て「割高」なクルマを納得して買ってもらうしかありません。現在、輸入車が好調と言われていますが、日本市場の好機と見てVWとメルセデスは相当な値引き攻勢をかけているのが最大のポイントです。ポルシェやマセラティは海外市場ほど伸びていません。割高な輸入車を買ってもらうためには「洗脳」しか方法はありません。最初から買う気満々でやってくるお客には値引きしか対策はありませんが、いまいちクルマが分かっていない一般のお客に対しては、各ブランド独特の「洗脳トーク」がシャワーのように浴びせられます。

  そんな「洗脳トーク」をそのままユーザーが周りに広めたため、「BMW都市伝説」なる不可思議な話がたくさんあります。
「BMWは前後重量配分が50対50となっていて、クルマの事を最も考えて作られています」
みたいなことを話すBMWオーナー様が周りにいませんか?まるで日本車の多くが「50対50」になっていないかのようなニュアンスでディーラーは宣伝します。まあ初歩的な話ですが、日本車の多くはBMWと違いFF駆動方式を採用しています。FF車は50対50にしてしまうと、駆動輪に重量(トラクションといいます)がかからず、走行性能が大幅に低下します。

  そしてBMWと同じようなFR車についてはどうか?FRの日本車を代表するスカイライン、フェアレディZ、レクサスIS、マツダロードスター・・・いずれも「50対50」になっています。BMWが特別ということはないのです200万円台で買えるマツダロードスターにも備わっている当たり前の原理です。これをBMWディーラーはさぞスゴい事のように吹聴します。また後輪駆動車は「50対50」が絶対的に正しいという根拠もありません。

  フェラーリやポルシェはこの「50体50」を意図的に崩しています。ミッドシップという車体の中央部分にエンジンを載せるクルマは前後重量配分を調節しやすいというメリットがあるのですが、スーパースポーツの両雄は「50対50」を意図的に嫌っているのです。BMWもFRが「50対50」であることのメリットが不明確だとして、最近ではAWDモデルの宣伝文句に「50対50」が強調されています。いやちょっと待てよ・・・誰もBMWにAWDを求めているわけではないんだが・・・となりますよね。




posted by バイヤン at 05:09| Comment(1) | BMWについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする